ここでは大根の桂剥きの練習法やコツをお伝えしていきたいと思います。
桂剥きといえば調理師学校の試験項目の一つになります。
実践したことある方はお分かりだと思いますが『大根の桂剥き』って正直、かなり難しいですよね!!私も大根の桂剥きの試験に合格するまで練習を繰り返し、大変苦戦しました…
両手の指の動かし方が独特ですので、練習することによって包丁の扱いが上手くなります。
20年ほど前にはなりますが、当時の教科書やノートを引っ張り出して改めてまとめてみましたのでよろしければご覧ください。何かのお役に立てれば幸いです!
大根の桂剥き 包丁の種類
調理師学校で大根の桂剥きの時に指定されて使っていた包丁は、和包丁の一つである『薄刃包丁』になります。
日本料理は包丁の切れ味がとても大切になると指導を受けていますので、包丁を研いで良く切れる状態で使いましょう。

大根の桂向きは 牛刀や三徳包丁でも出来る?出来ない?

今回敢えて牛刀や三徳包丁でも試しに大根の桂剥きを実践してみました。
私は普段から包丁を扱っているので包丁の扱いは慣れてはいますが、…それでもやはり牛刀や三徳包丁での桂向きは、できるけどかなりやりにくいです!(親指の皮負傷しました。←流血はしていません)
多くの初心者の方が使いやすいとされている三徳包丁が大根にぴったり張り付くような感じで(摩擦がかかり)かなりやりにくいので、もし試しにやってみようと思う方は慎重に慎重に…自己責任でお願いいたします!(牛刀は少しマシでしたが、やっぱりやりにくいです。)
包丁に慣れていない方が牛刀や三徳包丁で実践すると…かなり危険だと思います!!
日本料理をこれからやっていく!と決めた方は薄刃包丁を購入することをお勧めしますが…
そうでない場合は買わないでもいいと思います!
包丁のような長いもの(例えば、物差しなど)を包丁に見立てて握り、大根のような円柱のモノ(コップやトイレットぺーパーの芯より少し大きいのようなもの)を握り、イメージトレーニングでもいいと思います。安全なので…
ある程度包丁の扱いに慣れていて、どうしても包丁で桂剥きをしてみたい人は大根の長さを半分より少し大きいくらいにして切ると切りにくさは少しマシなので大丈夫かもしれません。
切れにくい包丁の場合や著しく包丁になれていない人は力の入れ加減が分からないと思うので、大怪我になってしまうかもしれません!牛刀や三徳包丁では絶対にやらないで下さい!
※切れない包丁を使うと必要以上に力が入りすぎるのと、持っている大根が滑るため危険です!
大根の桂剥き 大根の準備
- 大根を10㎝の長さにカットします。(学校の試験ではこの長さでした。)大根が一本丸ごとあった場合の使い分け
★大根の上部分は硬いけど甘みがありサラダに適しています。
★下部は柔らかいけど辛みがあり筋っぽさもあるので大根おろしに。
★まんなかの部分は、甘みと辛みのバランスが良く、おでんや煮物にまた葉っぱは菜飯や炒め物にどうぞ - 大根の切り口を見てみましょう。
2層の境目に繊維がある部分と真っ白い部分があり、最初にこの真っ白い部分を(大根の皮を厚く)落とすので確認しておきます。
皮を分厚く落とす理由は、真っ白い部分は、『ツマ(刺身の下にある白い大根)』↓にするのは硬いからです。
大根の桂剥き 包丁の持ち方
- まず包丁の柄と葉の部分を水でぬらして軽く拭き、
利き手の中指薬指、小指で柄の部分を持ち、親指と人差し指で包丁の刃の部分を写真のように持ちます。
裏側はこんな感じになっています。
大根の桂剥き 練習法 やり方
- 左手でしっかりと大根を持ちます。この時、左手の親指は大根の中心に置きます。
左手の親指の役割は刃を上に上げた時に右側に大根を送る役割をしています。
- 右手の使い方は大根の長い辺に平行になるように包丁を入れていきます。
- 右手の親指は、少し包丁寄りに添えます。
- 包丁を上に上げるときに、左手の親指で大根を右側に送る感じで進めていきます。
- 皮の部分が1周できたら切り離しておきます。
- 再び➀~④のやり方と同じように包丁を入れて、大根を薄く剥いていきます。
大根の桂剥き コツを分かりやすく解説
- 視線は大根上部。目で大根上部の分厚さを確認してください。
- 右の親指では大根下部の分厚さを確認します。
- 包丁の下半分を使って包丁を大きくうごかすことと、包丁の刃に対して大根が常に90度になるように意識して切っていきます。
大根の桂剥きが難しい時の練習法
練習法その➀
- 大根を半分より少し大きめにカットします。
(すいません大根がだいぶ細いですが気にしないでください。)
- 上記の大根の桂剥きと同じように剥いていきます。
練習法その②
- 大根の上下中心部分に爪楊枝を刺します。
(すいません大根がだいぶ細いですが気にしないでください。)
- 爪楊枝を目印にその真上に包丁を置く感じで剥いていくとやりやすいです。
大根の桂剥きのやり方・コツを動画で確認してみる
まとめ
いかがでしたか?
大根の桂剥きはコツをつかむまでがとっても大変です!
でも練習を繰り返せば、いつかは絶対出来るようになるので、やってみようと思う人は時間があるときにやってみてください!
最後までありがとうごございました!