ここでは初心者さんや一人暮らしの人に是非知っておいてほしい『コンロ使用で起こりうる』コンロ火災の予防法や対処法についてまとめていきたいと思います。
東京消防庁管内の調べによりますと2021年の火災の件数は都内だけで191件起きており、たばこ・放火・次いで出火原因の3位に入っています。
また2020年はコロナ禍により自宅でコンロを使用する機会が増えたことから火災原因の大1位ともなっていました。
まずは『コンロ火災にならない予防策』続いて『コンロ火災の対処法』最後に『コンロ火災の対応と避難方法が具体的に紹介されているためになる動画』をご紹介いたします。
コンロ火災予防法
コンロ火災の予防法として、まず大切なのは
調理中は絶対にその場を離れないことです。
実は住宅火災で一番多いのといわれているのは『コンロの消し忘れ』。

天ぷら用の鍋にたっぷりの油を入れて家庭用コンロで熱したら370~400℃で発火するといわれており、時間にして20~30分で発火温度に達するといわれています。
またどうしても離れないといけない時は必ず火を切ってください!!!
電話がかかってきたから…
玄関先でピンポンが鳴ったから…
「ちょっとだから大丈夫…」
その油断があなたの大切な思い出を台無しにしてしまうかもしれません…

コンロ周りの環境をもう一度見直してみましょう。
コンロの周りに布巾やカーテンなど燃えやすいものはありませんか?
また魚焼きグリルに残っていた油かすに引火する場合もあります。
グリル使用でグリル排気口付近が熱せられて高温になります。モノを置かないようにしてください。
普段からこまめに掃除、整理整頓を心掛けようね
コンロの奥に油や調味料はおいていませんか?
調理中に奥に置いているものを取ろうとして、自分の服がもえてしまう『着衣着火』というの事故も何件か報告されています。
防火用エプロンやアームカバーも販売されていますよ。
高齢化社会や住宅火災での死亡者の増加から、
すべての住宅を対象に火災報知器の設置を義務付ける消防法の改正が2004年に行われて、2018年の設置率は80%といわれています。
しかし設置しなくても罰則規定がないので中には未設置の家があるのが現状です。
設置することによって初期消火や避難の対応が可能となり、生存率がかなり高まります。
既に設置されている場合は、定期的に点検や掃除などを行わないといけないので、取扱説明書等を確認してみてください。
また10年を目安に本体の交換が推奨されています。
安全装置付きガスコンロとはなんでしょうか?
『調理油過熱防止装置』と『立ち消え安全装置』が装着されたコンロのことで、この二つが装着されたコンロには『Siセンサー』表示マークが表示されています。
この2つの装置がつけられていることで、
なべ底の温度が250℃に達したらコンロのセンサーが検知して、自動的に火を消して油の発火を防いだり(=調理油過熱防止装置)
煮こぼれや吹きこぼれなどで火が消えた時に、ガスの供給を停止してガス漏れを防いだりしてくれます。
私は一人暮らしの時、お湯を沸かすために火をかけていたら…睡魔に襲われて寝てしまい、鍋が丸焦げになってゾッとした経験があります。
知り合いの人も同じような経験をした人も知っていますし、一人暮らしを始めた人はかなりの確率で経験してしまう事だとも思っています。
一人暮らしの人は是非とも新型のガスコンロを導入がおすすめです!
また
お湯をわかすのは電気ケトルが超便で安全ですので
お持ちでない方は是非!
揚げ焼きは、火災…大丈夫!???


実は揚げ焼きの方がかなり発火時間が早いんだよ!!!
コンロ火災 対処法

もしもの時に役に立つかもしれない『コンロ火災の対処法』についてお話しします。
コンロ火災は『炎が小さい時(天井に燃え移っていないとき)』と『炎が大きい時(天井に炎が燃え移っているとき)』で対処法が大きく変わります。
以下に状況別対処法を記載します。
もっとも重要なポイントは、油火災の時は
絶対に水をかけてはいけないということです!
コンロ火災対処法 炎が小さい時の対処法

初期消火が可能なのは出火から1~2分だといわれています。

火の元を消すことができたら消してから、
使用している鍋やフライパンにあったサイズのフタをかぶせて空気遮断を行います。
※鍋のフタが小さいと効果はありません。
必ずタオルは水に浸して絞ってから、かぶせるようにしてください。
万が一、水滴が油の中に落ちたら爆発を起こし大やけどの恐れがあるので気を付けてください。
2枚以上かけると、より効果的だと言われています。
また火が消えても油の温度が高いままだと再び発火する恐れがあります。
消化後はコンロの火が点火されている状態なら火を切り、ガスの元栓を閉めましょう。
かぶせたタオルなどを取り除くのは、充分な時間が経過してからしてね!
消化器があったら消火器を!
近くで使うと油がかかって大やけどをしてしまうので、
4~5メートル離れて使用するようにしましょう。
(※2メートル前後と記載されている種類もあるので、使用説明欄を読んで対応してください)
消化器種類は粉末系消化器、水系消化器、ガス系消化器の三種類あり、
一般に普及している粉末系消化器は、火災の種類は選ばず万能です。
ですが粉が噴射されるの、、噴射した瞬間に視界が悪くなり慣れていない人が火元に命中させるのは困難かもしれません。あと高温になった油が再び発火する恐れがあります。
また消化後の跡片付けがかなり大変です。
筆者も一度飲食店で粉末の消火器を使ったことを体験しています。
幸い火災は免れたものの、あたり一面粉だらけで…その後の片付けが夜中まで続いた記憶があります。
コンロ火災 炎が大きい時の対処法
とにかく逃げて、みんなに知らせることが超重要です!
出火3分で火はかなりの勢いになっているはず。
天井に燃え移っていたり、自分ではどうにもならないと思ったら
逃げることが超重要です!
既に煙が充満していたら、とにかく姿勢を低くして新鮮な空気を吸いながら
ハンカチなどを口に当てて逃げます。
立って煙の中を進んでいくと30秒で喉をヤケドしてしまうといいます。
また何人かいる場合はきれいな空気の層と、有害な空気の層を混ぜないように意識しながら出口方向へ進みましょう。
余裕があれば逃げるとき扉を閉めましょう。
扉を閉めることで、火が燃えるときに餌となる酸素が供給されなくなるので。
火事が起きたら、とにかく大声で回りに知らせてください。
火事が起きたらまず消防署に連絡…自分一人しかいない場合はその限りではありません。
また消火できたとしても、再び発火する恐れもあるので必ず消防署に連絡してください。
コンロ火災対処法をポンクマキッチンの動画で見る
コンロ火災・具体的な対処法・避難方法 参考になる動画
とても丁寧に油火災対処法を教えてくれる動画
こちらは元消防士の方々が発信しているチャンネルです↓とても参考になるので貼り付けています。みなさんもぜひご覧ください。
火の上がっている鍋に砂糖やマヨネーズなど、身近なモノを入れて消火できるかも検証していたよ!↓
逃げ遅れた時や視界が悪い時の避難方法を具体的に教えてくれる動画
以下は逃げ遅れた時、視界が悪い時に唯一の逃げ方を教えてくれています。
あなたの利き手で腰くらいの部分の壁を上下に触って進むことが正解だといっていますが…
動画を見た方が分かりやすいと思いますのでご覧ください↓
火事が起きた時に いろいろ為ことを教えてくれる動画
火事が起きた時、どうすればいいのかのをQ&A方式でわかりやすく教えてくれています。
一度観ておくと『もしもの時』に役に立つかもしれません↓

まとめ
コンロやIHなど熱を使って調理する機器すべてにおいて火事の危険性は潜んでいます。
できるだけ火災を予防するための取り組みを行いつつ
火災が起きてしまったときの対処法、また避難方法を知っておくことにより
大切なあなたやあなたの家族を救えるかもしれません。
料理をするときは常に危険と隣り合わせだということを念頭に
注意しながら、調理を楽しみましょう!